ヨーロッパ中等日本語教育とCEFR

ー外国語教育の意義と世界市民の育成ー


2015年度の国際交流基金の調査によると、世界の日本語学習者366万人の約半数を中等教育機関で学ぶ中高生が占める。中高生が全体の学習者数の中で最多であるという現象は、1990年代後半から変わっていない。そこで、公益社団法人日本語教育学会は「日本語教育グローバルネットワークプロジェクト(GNプロジェクト)」として国際研究大会の場で中等教育段階の日本語教育について論じる場を設けることを提案し、2016年のバリ大会からシンポジウムを企画・開催している。

 バリ大会に続くヴェネツィア大会では、大会開催地域のヨーロッパに焦点を当てる。複言語・複文化主義を理念に掲げ、人が言語を学ぶ意義を示した「ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)」の下、この理念は教育現場でどのように実現できるのか、中等教育段階において日本語を含む外国語を学ぶ意義はどこにあるのか、外国語教育は世界市民(グローバル・シティズンシップ)育成にどのように貢献するのかについて論じたい。基調講演には欧州評議会言語政策部門の特別顧問を務めるマイケル・バイラム氏を、さらにアイルランド、ドイツ、ハンガリー、フランスから、専門も所属機関も中等教育への関わり方も多様な実践者・研究者を迎え、多様な視点から中等教育段階の日本語教育に迫りたい。

日時:

 2018年8月4日(土)
 14:00~17:30
会場:

 カ・フォスカリ大学サン・ジョッベキャンパス(San Giobbe)
 Aula Magna Guido Cazzavillan(講堂)

助成 :

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